「新潟って米どころだよね。私、新潟に行きたいんじゃ無くて、新潟で作られたお米になりたいな。美しい立派なお米になって、食べるのが大好きな人に私を食べてほしい。」と主人公は言う。そんなお米になんてなれる訳ない。そう思っていた。だが、なんと主人公は眠りから覚めたら新潟県産の一粒のお米になっていたのだ。「やっとお米になって、食べてもらえる!」と喜んだ。だが米を食べるのが赤ちゃんで、主人公がなった一粒の米は、赤ちゃんにお茶碗ごとひっくり返され、結局食べられず、捨てられた。そして次にまた別の一粒のお米になった時は、そのお米をとある夫婦の旦那が食べようとしたが、夫婦喧嘩が起き、旦那にお茶碗ごとひっくり返され、結局食べられず、捨てられた。主人公は「どうして私(お米) は誰にも食べてもらえないんだろう。」と不思議がった。だが理由は明白だった。主人公が人間の頃に、同級生をいじめて、給食のお米をひっくり返し、粗末にしたことがあったのだ。それが原因で天国の神様が怒り、主人公は一生一粒の米になり続け、一生捨てられるお米になってしまったのだ。そして主人公は今日も一粒のお米になり、食べられずに捨てられるのであった。